今回もまた西伊豆は戸田への釣行。しかし今回は、年に一回の泊まりでの釣り。メンバーも、もう25年以上も付き合いのある連中ばかり。気のおけない仲間達との泊まりでの釣りは、行く前からとっても楽しみにしていた。釣りのあとも温泉入ったり、酒飲んで盛り上がったなあ。ほんとは年に数回行きたいんだけど、なかなかみんな子育て中の身。奥さんや子供達の手前、贅沢は言えない。ま、みんな奥さんの反応が怖いってのがホンネなんだけど....。
 

6月9日(金)~10日(土) 戸田で楽しみなお泊まり釣行 1日目


今回も、前回悪天候で釣行できなかったボート釣りを戸田で予定していた。ところがあろうことか、またまた今回も天気の予報が悪い。朝から雨の確立80%ときたもんだ。風も強くなるとか。予約していたイナギボートさんに話を聞いてみたが、他の予約している人もキャンセルしたらしい。さすがにそんな天気でボートに乗るのは怖いので、泣く泣くキャンセル。これで2度目だい。一体どうなってんだ。そんな場合のことを想定して、以前利用したたか丸さんではなく、ちどり丸さんに電話して、係留船をやらせてもらうことにした。

そんな悪条件で、実釣開始。やや小さめのこの船は、廃船ではなくまだ現役の船だそうだ。ただ船室とかがなくて、雨とかで一時退避できなかったのが難点だ。道具もびしょ濡れになっちゃったし。

そんな中、福本さんがイワシを釣り上げる。盛んに回遊しているようで、よくかかってきた。

 

それにしてもこの福本さんの写真。雨合羽を着た岸谷吾郎に見えるのは、ボクだけだろうか??

大雨の中、島田さんと雨合羽を着た岸谷吾郎は子マダイを釣り上げる。前回もよく釣れたやつだ。マダイの大物もいるんだろうけど、ボクらに釣れるのはこの程度。もーちょっと大きくなって釣れてくれえ。

 

そんな中、島田さんが大アジを釣り上げる。29.5センチ。尺アジにあと一歩のサイズだ。普段小アジかせいぜい中アジしか見たことないから、えらくでかく見える。大きいねえ。

しかし島田さんのこの写真、頭がとんがっているとこなんか、ネズミ男にそっくりだ。

雨に打たれながら、仕事で会社に電話するネズミ男。
勤勉な奴だ。

乗っていた船を急に電気工事をするとかで、別の係留船に乗り換える。こっちは大きめだ。船室もある。最初からこっちにしてくれればよかったのに。
雨もやんできた。しかし、ボクはここまでイワシを数尾釣っただけ....。何とも冴えない....。釣り上げた写真も一枚もなし。
この時点でもう2時。4時で終わりだから、あと2時間しかない。おいおい、これで終わってしまうのかよ(TT).....と、嘆き始めた頃であった。

 

「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!」
ついにボクにもキターーーー!!良型の中アジだ! これを待ってたんだー。実はこれを釣り上げる前に、一度手元まで来ての痛恨のバラシをしていた。それだけに今回はタモを使って、慎重に取り込んだ。やっとボクにもきてくれた。嬉しかった。戸田くんだりまで来てイワシだけでは何とも寂しかろうよ....。バラシのあとだけに、感慨もひとしお。
約8ヶ月ぶりにアジとご対面だ。

岸谷吾郎にもきた。23センチの中アジ。
上げ潮が効いてきたのか、2時半頃から急に良型アジが釣れ出した。船長いわく、ここのアジは居着きのアジだそうだから、大きな回遊ではなさそう。湾内をグルグル回っているだけみたいだ。満潮時間が近づいてきていたから、ちょうどいい潮の具合になったのかな?

「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!」
「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!」
この日2尾目のアジは、なんと尺アジ。32センチ!のビッグサイズだ。でかい!! こんなアジは初めて見た!
もちろん、自己最高記録サイズである。引きも強烈で、まるでボラのようだった。これは嬉しかったねー。
夜通し起きてて疲れはピークのはずなのに、一気にアドレナリン大放出!
船上はお祭り騒ぎとなった。

岸谷吾郎には一荷で。ちょいとエサの付け方を変えただけでこれだ。ボクも続けて中アジが釣れる。暴れるアジと戯れるボク。気分は最高潮に達した(^^)

 

そんなお祭り騒ぎの時ネズミ男はどうしていたかと言うと、この有り様。日頃の仕事の疲れと睡眠不足で、ほとんど溺死状態。力尽きて人事不詳に陥っていた。
しかし、すごい格好だ。ほんと死体だな。

溺死体はほっといて、ボクはアジ以外にもイトヨリを釣り上げる。岸谷吾郎も順調にアジを追釣。仕掛けを落とせば食ってきて、まさに入れ喰いだ。

 

ネズミ男はいつまでも寝ているので、途中で起こす。ボクらだけ釣ってて起こさないでいたら、怒るか泣くかしかねないと思ったからだ。自分が寝ているあいだに2人で釣れているもんだから、ネズミ男は焦った。


「このまま自分だけ1尾で終わりたくない!」


悲痛な彼の背中はそう訴えていた。
その時本人にそれを聞いたわけではない。しかしボクにはそれが手に取るようにわかった。それが25年来の付き合いってもんだ。彼に残っていた最後の体力と気力を振り絞り、釣り上げたのがこれ。

ネズミ男の執念が実って、青アジを釣り上げる。
31センチ! 立派な尺アジだ!! この時彼は心底ホっとしていた。むちゃくちゃホっとしていた。ボクにはそれがわかった。ボクらにだけ釣れていて、自分だけ1尾で終わるわけにはいかなかったのだ。どうしてもそれだけは彼には許されなかったのである。この負けず嫌いの性格を知り尽くしているボクも、見ていて心底ホっとしたものだ。

 

大盛況で釣りを終え係留船をあとにしたボクらは、港から1分ほどの、去年も泊まった「にい家 海遊亭」にチェックインした。ボクはこの宿がとても気に入っている。小さい旅館なんだけど、客の細かい要望にも一生懸命応えてくれる。なんと言ってもありがたいのは、釣った魚を冷凍保存してくれるところ。クーラーボックスごと渡して、チェックアウトまで冷やしておいてくれるんだ。これはほんとありがたいですよ。家から持ってきて溶けかかっている氷や保冷材も復活できるし。後から合流した岩田は、チェックアウト時に新しい氷をもらえたし。大満足で部屋に入って、一休みしているとこ。

 

部屋からの眺め。実にいい眺めだ。何回見ても癒される。聞こえるのは裏山から聞こえる鳥のさえずりだけ。ほんとに静かな環境なんだよねえ。何度ここからぼーっと景色だけを眺めていたことだろう。

 

疲れた体には温泉が一番。チェックインして早速温泉へ。本日の好釣果に浸りつつ露天風呂から海を眺める気分は、何とも言えませんなあ。明るいうちから入る風呂って、なんでこんなに気分いいんだろね。

 

お楽しみの夕食。去年と同じく、アワビと蟹付きだ。釣ったアジを刺身とタタキにしてもらった(有料)。風呂上りに海を見ながら喰らう夕食は、極楽気分だね。ここの味噌汁は最高です。お代わり自由だし。

 

6月9日(金)~10日(土) 戸田で楽しみなお泊まり釣行 2日目


朝の戸田湾を眺める。この風景はきっと何十年も変わってないんだろうな。静かで穏やかなこんな景色は、東京では絶対に見ることはできないよねえ。一日景色を眺めていても、飽きないよ。

 

部屋の中からの景色。
4人とも朝食を終えて、しばし無言でこの景色に見とれる。

いつまでも見とれてもいられないので、2日目の釣り場、木負堤防に向かう。ここは去年ネンブツダイの猛攻に遭った場所だ。
懲りずにまた来たんだけど、いい加減懲りたね。富士山が目の前に見れて、眺望は抜群なんだけど、釣果は見るも無残だった。

堤防から富士山を眺める。この景色もまた最高です。
眺めはね.....。

まだネンブツダイの洗礼を受けていなかった岸谷吾郎....じゃなかった、福本さん。
本人も未経験だから、どんな魚なのか興味はあったようだ。
しかし、この魚はどんな仕掛けでも何時に釣っても釣れる。
最初は面白がっていたようだが、さすがに最後の方は辟易としていた。そりゃ飽きるわな。一体何十匹釣ったんだ?

堤防の外側は砂地になっているので、岩田さんはキス狙い。いてもおかしくないんだけど、釣れてくるのはベラだのトラギスだの、しょーもないもんばかり。釣り上げるたびに「食えるの?」と聞いてくる。食えない海の魚は基本的にないから「食おうと思えば食えるさ」と答えたら、ベラをキープ。持って帰ってお父さんにさばいてもらって、刺身で食ったそうだ。関西では食うんだろうけどさー。うまかったらしいが....。

 

福本さんは、なんと結構型のいいカワハギを釣り上げる。
それも、スレ掛かりで。釣ったというより引っかかったんだな。なんとも不運なカワハギだ。でも、18センチとまあまあのサイズ。本日の木負堤防での唯一のまともな釣果だ。

いつものように帰りに沼津港に寄って、丸天で食事をすることにした。相変わらず混んでいる。今回はみんなでマグロのかぶと煮を頼んでみた。1.500円とそんなに高くない。味は絶品だ。これはうまい!!タレとの相性もばっちり。肉をほじくるようにして食ったけど、食いごたえもありだ。

 


釣行日 6月9日(金)~10日(土) 場所 静岡県沼津市戸田 係留船+木負堤防
天気 9日:2時頃まで雨
10日:曇り一時雨
福本さん アジ 5尾(22センチ~24センチ)
イトヨリ 1尾
不運なカワハギ 1尾
イワシ 3尾
戸田も木負も穏やか
 ちょっと風はあったけど
島田さん アジ 2尾(29.5センチ、31センチ)
子マダイ 2尾
イトヨリ 2尾
イワシ 8尾
満足度 ★★★★★★★★★ 岩田さん ベラ 3尾
正体不明魚 3尾(アイナメの子?)
トラギス、ハゼの仲間
ボク アジ 6尾(23センチ~32センチ)
イトヨリ 2尾

釣った魚は…


32センチのアジは刺身にして、中アジはいつものようにフライで。さすがに尺アジは肉厚で、身が多かったよ。
さばきがへたっぴのボクでも十分身が取れた。
中アジのフライは、1尾で十分の大きさ。いつもは小さいから一人2尾なんだけど、今回は1尾で全然OK。
家族でアジ三昧のアジ尽くし。いや~、堪能しましたわ。