年に一回の、待ちに待った仲間達との泊まり釣行。今年で3回目を数え、数行く釣りの中で一番楽しみなビッグイベントだ。
去年一昨年と途中参加だった岩田さんも、今年はやっと最初から参加できた。2日間釣り三昧で、いつもは日帰りで帰るところお泊りできて、しかも温泉。

釣果はともかく、ほんとうに楽しい釣り旅行でした。

今年の泊まり釣行も、西伊豆戸田のちどり丸さんにお世話になる。去年何度もいい思いをしたとこだ。ここで釣れる魚はどれも型のいいものばかりで、しかも意外性にも富んでいる。福本の捕り逃がしたビッグワンを回収する任務もある。いやが上にも気合が入る。準備に余念のない岩田さんと福本さん。

さあ、実釣開始！　狙いはマダイ、大アジ、イトヨリ、ヒラメ、アオリイカ....。対象魚はいくらでもある。何を狙おうが、釣果は別にして自由だ。その前に島田さんは仕事で会社に電話。

いい加減釣れないとなると、早朝から超早起きして出てきた体には否応なく睡魔が襲いかかる。
3人とも爆睡です。

今日のところはこれで勘弁してやって（？）、早めに旅館にチェックイン。今年の宿は、2年続けて泊まった「にい家　海遊亭」ではなく、土肥の「グランドホテル明治館」にした。これは翌日に釣る場所を考慮した上で決めた。海遊亭もいいんだけどね。今年は浮気しちゃった。

部屋からの眺め。ここは、土肥海水浴場の真ん前にある。海水浴シーズンはさぞかし混むだろうなあ。なかなかいいロケーションだった。波の音がBGMで、心身共に疲れた体を癒してくれる。曇ってなければ、きれいな夕日を見ることもできただろう。

食事は部屋食。刺身の盛り合わせやアワビの踊り焼きなど、海の幸がてんこ盛り。ひとっ風呂浴びたあとの食事は実においしい。まして、明るいうちに夕食なんて、普段は全くできないからね。福本さんは違うらしいが。

今年の2日目は場所を変えて、西伊豆をさらに進んだ宇久須堤防にした。2年続けて木負のネンブツダイにはもう懲りたからだ。ところがこの日は朝から雨。ときたま土砂降りになる始末。これはひどい。午後ほど天気は悪くなると予報では言っていたが、まさか朝から大雨とは。現地の宇久須も大雨。ボクは腹をくくって雨天釣行を覚悟したが、島田さんは全くヤル気なし。

ところが....。合羽着て道具を用意してさあやるかとなった頃、急に雨足が弱くなった。そして、なんと始める頃には雨があがってしまったのだ。これは嬉しい誤算。まさに天佑だ。曇り空から薄日までさしてきた。これを天の佑けと言わず何と言おうか。晴れ男の神通力がまだ残っていたか。

天の佑けもあり、実釣開始。しかし、天も釣果までは佑けてはくれなかった。根魚カサゴ狙いの福本にきたのは、去年散々釣れまくった定番のネンブツダイ。また今年もお顔を拝見する羽目になった。堤防のそこらじゅうの穴を掘りまくる福本さん。しかし釣れたのはネンブツダイだけだった。

ボクはキス狙いからスタート。港内内側の砂地を攻める。サイズは小さいながらも、ちょこっとキスが釣れた。本にはキス以上にメゴチが釣れると書いてあったけど、メゴチは一匹もいなかったね。ただ宇久須港内は、藻や海草が多い。何度も藻に引っかかったり、海草を釣り上げてしまった。足場は悪くないけど三角テトラが入っていて、仕掛けを回収する際は注意が必要だ。写真はキスとヒメジ。ヒメジは初めて釣った。コイに似てるね。

やる気の出なかった島田さんも参戦。島田さんはメジナと小アジを釣り上げた。

5時のチャイムと同時に雨が降り出して、さらに雷まで鳴ってきたので、急いで撤収。疲れた体を癒すべく、堤防から3分足らずの「宇久須の湯」へ直行。ぬるめのお湯が疲れた体に心地いいわあ。これは「展望風呂」。

そんなこんなで、年に一度のお泊り釣行も無事終了。去年ほどの釣果はなかったものの、気の合う仲間とバカいいながらの釣りと温泉はほんとうに楽しかった。この企画はこれからもずっと続けていきたいねえ。