東京湾で今年最初のLTアジ

さて、今年最初の沖釣りは、昨年の夏以来となるLTアジ。今年のアジは絶好調らしく、この時期にLTアジができるのは珍しいそうだ。前回は猛暑に加えてサバの猛攻で、満足のいく釣果を得られなかった。
今回は釣果以外でも色々ありました…。

5月10日(土) 中山丸さんで今年最初のLTアジ


今回の船も前回と同じく中山丸さん。ここは過去2回利用させてもらっているが、お父さん船長も若船長も明るくて親切で、船の上でも一生懸命テキパキと仕事をこなす働き者。ボクはまだそんなに数多くの船宿は知らないが、今のところ知っている船宿の中で一番ここがいいと思っている。右がイカ船で左がアジ船。ボクらは当然アジ船に乗る。

 

天気の予報が悪いせいだろう。客はボクしらだけ。まあ、こんな日に釣りしようなんて奇特な奴はそんなにいないよねえ。でもそのお陰で大ドモに座れた。ラッキー(^^)v

 

さ、出船だ♪ 岸払いする時はいつもウキウキ。

では実釣開始。今日は予報通り天気は悪く、おまけに北東の風が強かった。船長いわく、東京湾は北東の風が吹くと海が荒れるそうだ。写真では分かりづらいけど、ほんとにうねりが凄かったのよ。前後左右揺れまくり。こんなに揺れた沖釣りは初めて。加えて気温は14℃。これは陸上の気温だから、海の上ではもっと低かっただろう。スキー用の靴下にタイツを履いて、上着は雨合羽入れたら6枚の重装備。ちょっと寒い…。

 

とか何とか言いつつも第1投からアタリがあって、2投目に良型をゲット。やはり事前の情報収集通り、型がいい。20センチオーバーの中アジだ。

福本さんも良型を確保。朝一番のサービスタイムは結構食いがたった。ただいいサイズだけに、バラシも多かったね。

 

客はボクらの2人だけだからすいてていいんだけど、アジ釣りの場合人数が少ないとコマセが効かないから、喜ぶべきことでもない。だからか、若船長2人も一緒に竿を出す。さすがプロで、どんどんアジを釣り上げていた。緑の雨合羽の兄ちゃんがアジ船担当で、奥の黄色の雨合羽の兄ちゃんがイカ船担当。ちなみに、このあとイカ船担当の兄ちゃん船長に、ボクは物凄く感謝することになる。

今日は外道も多く顔を見た。多かった外道はキス。ピンギスから良型まで多彩。

 

<アクシデント その1>

「あ、何か気持ち悪い・・・」と感じたのは、釣り始めてから1時間くらい経ってから。船がハンパじゃない揺れを続けている時に、下向いて釣れた魚を移していたからか。これぞ「THE 船酔い」。そうだった。船って酔うんだった。沖釣りを始めてから一回も酔ったことがなかったのだが、なにしろ今日はこの激しい揺れ。しかも酔い止めも飲んでいない。しまった~。飲んでくればよかった。「やばいなー、やばいなーこれ」と思っていたところに2、3度大きい揺れが・・・・。 その瞬間! ○☆彡!!★×→■▽。詳しくはここでは書けないことが起こりましたが、お陰で少しすっきりした。船酔いってやっぱ気持ち悪いもんだね・・・。不覚にも忘れていましたよ。いや、まいった・・・。

 

 

人が苦しんでいる間にも、福本さんは着々と本命アジを釣り上げていく。

 

<アクシデント その2>
何気ない船上からの一枚の写真。しかしこの写真には、釣り史上過去最悪の事態が起こる重要なある物が写っていた。この愛用のMy竿。沖釣り用のアジビシ竿で、リールもカウンター付き。もう10年も使っている愛用の竿とリールで、チープな釣り道具しか持ってない中で一番高価な代物だ。その高価な代物をあろうことか、海に落としてしまった!! 最初付けてた尻手ロープもうざいから外してしまっていて、30号のビシ錘をつけた竿は真っ逆さまに海底へ・・・。

うぎゃぎゃぎゃぎゃーーー! しししししまったーーーーーっ!!!! 

うおーーーっ、My竿が沈んで行くーーー。手を伸ばしても届くはずもなく、哀れMy竿は30メートル下の海底に沈んで行ってしまった・・・(大泣)。一度友人の小宮君が竿を沈めたことはあったけど、まさか自分の竿を落とすことになるとは・・・。がっくり肩を落とすボク・・・。福本さんいわく、「あまりにも哀れで声をかけられなかった」とのこと。あああ、ボクのMy竿。お気に入りのMy竿が、海の藻屑と消えてしまった・・・(TT)(TT)(TT)。なんてことだ~。

 

失意のどん底状態の時に食べた昼食がこれ。定番の「カップヌードルシーフード味」。船の上で食べるカップラーメンは誠においしいもんだけど、この時だけは全然味気なかった。心の中は「おお、My竿、愛しのMy竿・・・」と呪文のように繰り返すのみ。ちゃんと尻手ロープをやっていれば・・・。「後悔先に立たず」の見本のようなもんだ。

かくなる上は、このショッキングな事態を忘れさせてくれるほど爆釣するしかないと腹をくくった。船長から竿を借りて、釣り再開。アジに加えて多彩な外道を釣り上げる。良型のカサゴにこれまた良型のキス。カサゴが釣れるとは思わなかった。小さな根でもあるのかな? しかし、釣り上げた笑顔もどことなく寂しく見えるのは気のせいか?

 

 

My竿を落としてから30分以上は経ったろうか。開き直って釣っていたところ、一番ミヨシ側で釣っていた船長が「竿を釣りましたよ~」と叫んだ。「えええっ!! マジ??!!」。もしかしてボクの竿? 上がってきたのは、間違いなく、見慣れた黄色い穂先のMy竿。船長の仕掛けに引っかかってきたらしい。こ・・・こんなことって起きるのか?? 落としてから30分以上も経っているのに、この広い東京湾で、しかも水深だって30メートル以上もあるのに! それを船長が回収してくれた。アンビリーバブル! ミラクルだ! 奇跡が起きた!! ちなみに針先にはサバがかかっていた。おそらく針掛かりしたサバが暴れたために竿ごと持っていかれたのだろう。あり得ないよ、こんなこと。奇跡だ!

その時の動画がコレです

 

良型を釣り続ける福本さん。いや、なにしろ今日のアジは型がいい。いずれも20センチ以上の中アジが主体だ。

 

糸をあげる途中で食ってきたサバ。おまいかっ、ボクの竿を持って行ったやつわ!!!!(怒)

船長が撮ってくれたボクらの写真。福本さんの良型とボクの一荷だ。この写真は、中山丸のホームページに即日UPされていた。更新が早いね。

本日一番の釣果がコレ。愛しのMy竿。よく無事に戻ってこれたもんだ。つくづく船長に感謝感謝。でも、普通あり得ないよ。海底に落とした竿を、直後じゃなく、しばらく時間が経ってから回収できるなんて。いや~、いい船長だ。みなさん、沖釣りの際は中山丸を利用してください。ホームページはここ

ほんとに今日は色々なことがありましたな・・・。
正直疲れました・・・。

数々の苦難を乗り越え確保したアジ。どれもいい型だ。今回のアジの味はひときわおいしいことであろう。


釣果日 2008年5月10日(土) 場所 東京湾 横須賀沖(船宿:中山丸) 
天気 一日曇天午後雨本降り 福本さん アジ 20匹(最大25センチ)
キス 2匹(最大19センチ)
イシモチ 1匹(30センチ)
中潮 ボク アジ 30匹(16~25センチ)
キス 4匹(最大19センチ)
カサゴ 1匹(18センチ) 
満足度 ★★★★★★★★★ 船長 アジ 多数
My竿 1本

釣った魚は…


久しぶりにアジフライを作ってみた。
今回は衣つけから揚げるところまで、半分は手伝ったかな?初めて揚げ物を作ってみました。とってもジューシー。やっぱアジフライはうまい!! 今回は色んな意味でうまい!!

干物も成功でした。